20230205 近況報告

 

引っ越しました

 1月初めに隣人トラブルやらなにやらがあり、1月末にようやくお引越しを完了しました。

 隣人トラブルの内容としては、複数回にわたる騒音(壁叩き)からのピンポンダッシュでした。あと、通路のドアに蹴り痕がついているなど。物騒なことの多い今日なので、夫と相談し引っ越すことに。あと私は気がついていませんでしたが、物置が勝手に開かれていたり、自転車の空気が抜かれていたそうです。なお、この件について不動産会社から隣人に問い合わせをしたそうですが、「知らない」との回答だったそう。「していない」じゃなくて「知らない」ってところがまた……。

 他にも、入居してからわかったのですが、台所が常に下水臭かったり(施工ミスか?)、建付けが悪くてベランダ側の窓が完全に閉まらなかったり、契約書を書く段になって退去に関する特約があることが発覚したり(契約前に問い合わせてた)と中々香ばしい物件だったのですが、ペット可の物件を大急ぎで探していたため仕方なく入居したのが運の尽きだったのかもしれません。この件については次からは気をつけましょう案件ですね。

 

大寒波について

 1月下旬の大寒波は寒い日からさらに寒い日に変わっただけだったので思っていたよりも酷く無くて安心しました(とはいえ、水道管の凍結破裂は例年にないほどの件数の報告が上がっていました。地元の人曰く-4度が凍結破裂の目安なので、それを下回る可能性のある日は多少もったいなくても水を出しっぱなしにしたほうが良いようです)。

 雪は通常の雪よりも水っけが少なく、北海道の雪のようにさらさらで軽く、周囲の人達がかなり面白がっている様子が見受けられました。

 

ハリポタ一気見

 何を思ったか映画版ハリーポッターをネットフリックスで一気見してしまいました。最近フィクション作品に全く触れていなかったせいもあってか、気が付けばのめり込むように見ていました。1作目が2001年に作られてあのCGの出来ということがすごすぎて純粋に感動しています。個人的には、ハリポタよりファンタスティックビーストのほうが(主人公の性格や魔法生物の登場頻度から)好きなのですが、それはそれこれはこれですね。改めてハリーポッターを見てみると、CG技術然り、役者然り、アメリカとイギリスの総力を結集して作ったことに気づき、感慨深い気持ちになります。

 

最近読んだ本について

 上記のことがあったせいか、直近で読み切れたのは1冊だけでした。しかもほぼ12月の貯金で達成したようなもの……。

1.極限大地 地質学者、人跡未踏のグリーンランドをゆく ウィリアム・グラスリー著 小坂恵理訳

評価:良書。和訳が丁寧でとても読み易い。原書に対する敬意が強く伝わってくる。

経緯:図書館の新しく入荷した本エリアにあった。本の佇まいが素晴らしく、直感的に手に取った。

推奨:冒険や旅が好きな人。地質学に興味がある人。

注意点:全体的にとても親切で丁寧な文体だが、専門用語が多いため、可能なら地球科学系の本を斜め読みしながら読み進めたほうがこの作者の喜びや感動がより近く感じられ、良いと感じた。ちなみに私は”地球科学者と巡るジオパーク日本列島 神沼克伊著”を斜め読みしながら読み進めた。この本も読了できて無いのでまた手に取るつもり。

構成:全3章。

・ゲームやファンタジー小説のような”冒険”を実際に現実世界で行うとどうなるのかがこの本を読むとよく分かる。冒険に伴う痛みを正確に表現しているところに好感を持った。その点が表現が過少だったり過大だったりするフィクションとは違った良さだと感じた。(例としてP.89に湿っている地衣類の粘液で足が滑り、肩を一時的に脱臼し三日間アスピリンを大量に飲むなどの描写がある。)

・トナカイの食べる地衣類を実際に著者が食べる描写や、著者とハヤブサの邂逅、33億年以上も前に形成された岩石の発見などが生き生きと描かれている。

・欲をいえば写真や挿絵があると嬉しかったが、人跡未踏の地(荒野)を歩くということは、生命の危機に直結するようなことも多く起こるわけで、それどころじゃないよなあ……などと思った。

・いくつか理系分野と言われる本を読んで思ったことは、専門の分野との距離が近く、その分野に真摯に向き合っている人ほど自分の知識が”完全である”などとは思っていないということだ。”完全である”とは思えないからこそより学問を追求し続けられるのかもしれない。現在の科学に対して”神の領域に達した”と言っている人間を見かけたことがあるが、今の私からすると自分自身の知識不足を露呈しているように思えてならない。

・そういえば、以前感想文を書いた本の中に、”火山に女はいりません”という今なら炎上しそうな言葉が登場していたが、その理由がこの本を読んでいてよく分かった。この本の中に岩壁をハンマーで砕いてサンプルとして持ち帰る描写があるのだが、それを読んでいると少なくとも地質学(の実証科学)分野にはある種のブルーカラー的側面があり、歓迎されないのも当然といえるだろう。

・いくつかの本を並行して読むことで、プレートテクトニクス理論がどれほど革新的だったかということがなんとなくではあるがわかるようになった。(私が入学したときには古参顔で教科書に載っていたため、いまいちその凄さが分かっていなかった)

 

※疲れから雑に書いたので気が向いた時に精査します。